Blossom jijiは「着るだけで愛になる」というコンセプトのもと服づくりが行われています。このコンセプトには、「まず自分自身が愛に満ち溢れた状態であってほしいという願いを込められています」と博子さんはいいます。「無償の愛」といった言葉にあるような誰かに与えることだけが愛ではないという考え方を持ち、「自分自身が愛に溢れていたら、きっと見返りを求めるような考えや嫉妬心といったネガティブな考えは生まれないのでは」と考えています。
博子さんは一人ひとりの女性がそれぞれの道を切り拓き、輝いた毎日を過ごすことで笑顔や愛に溢れた世の中をつくり出していってほしいと願っています。そう思う中で、女性たちが輝く手段のひとつが服なのではないかと思っています。博子さんは、会社が培ってきた縫製技術と自身のデザイナーとしての経験を生かした服づくりを行い、服を着るだけで女性たちの意識が高まったり、気分が上がっていく……そんな服をつくりたかったのです。
また、きっかけはアメリカの精神科医であるデヴィッド・R・ホーキンズ博士が提唱している意識レベルの理論に感銘を受けたこともコンセプトに「愛」を盛り込んだ理由のひとつだといいます。「人の意識にはレベルがある」と提唱するもので、人間には“意識”があり、それぞれに固有のレベル数があると科学的に証明し提唱しているものです。
例えば、自分が「勇気」のある状態のレベルにいると指数は200、「愛」のある状態だと指数が500ーーというように意識の状態が数値化されていて、この数値が高くなっていくと人間の感情や行動の安定につながっていくとされています。意識レベルの理論は、こういった意識のレベルを数値に表すことを証明したもので、デヴィッド・R・ホーキンズ博士の著書に記載されています。
「最初は何のことなのか理解するまでに時間がかかりましたが(笑)。この理論に出会ったときに、私の中で意識レベルでいう『愛』というところに到達し、自分自身が幸せを感じられる服を女性に届けられたならば、より生き生きとした日々になり、一人ひとりが身近なことや世の中に対してもポジティブに活動することができるのではないかと思ったんです。新しい服の可能性やお客様に対するアプローチ方法を見出せると思いました」。