Whyが展開するバッグや財布、アイテムの数々は、馬具の一種である鐙(あぶみ)や馬銜(はみ)をモチーフにしたハーネスプリントが特徴。Whyの代名詞ともいえるプリントです。
そもそも“馬”に関するデザインを散りばめたのは、一三さんがKent(ケント)というブランドのディスプレイの依頼を請け、馬の鞍などを使用したのが大変好評だったことがきっかけだったのだそう。また、ファッション業界に身を置くWhyにとって、馬は非常に縁のあるものだったと代表の陽次さんは話します。
「当時父は年に2回、ミラノやパリ、ロンドン、ニューヨークなど海外のファッション拠点に出向き、ファッションショーや販売を手がけていたブランドを見て回っていました。そんな中で、ヨーロッパやアメリカは馬術大国としても知られていて、馬術がライフスタイルに溶け込んでいるのを目にしていました。さらに馬術大会では、エルメスさんがスポンサーになっていたり、ファッションとの親和性もよかったのではないでしょうか。こうしたことが、父にインスピレーションを与え、現在まで続くWhyのデザインにつながったのだろうと思います」。
Whyは、「人馬一体」を目指したものづくりをしています。“人馬一体”とは、「乗馬において騎手と馬がひとつになったかのようになめらかで巧みな連携が行われること」を意味します。Whyはアイテムと使い手が響き合うことで、人々の豊かなライフスタイルにつなげるものづくりをしているのです。
「ファッションとは、気持ちが高まるものであったり、幸せな気持ちになるものだと思っています。だから、私たちは自分たちがワクワクするモノやコトをつくり続けることで、お客様に喜んでもらえたら嬉しいですね」と陽次さんはいいます。