早くから海外進出を果たしていたWhyは、業界が厳しいといわれる中でも香港で15店舗を出店しています。今後は「WorldWide Why(ワールドワイドホワイ)」を合言葉に、より世界に拡げていこうと考えています。
陽次さんは、非常にユニークな経歴の持ち主。日本の高校を卒業後、イギリスの高校を経て、アメリカの大学へ行き、その後家業がファッション業界であることからいずれは携わることになると考え、フランスの大学でファッションを学びました。ところが、卒業前から熱中していたキックボクシングを追求したくなった陽次さんは、26歳までパリでプロ選手として活躍したスポーツマンという一面も持っています。
プロになったものの生活は非常に大変であったときに、父から戻ってこないかと声がかかり、ホワイに入社を決意しました。入社から3年後、イタリアに渡りライセンサーのアプルーバル業務や素材の手配などを担当したのち、自身が30歳のときには香港でも仕事をするなど多くの時間を海外で過ごしてきた陽次さん。
ホワイが提案するものは、バッグやウォレットなど単なるアイテムの販売ではありません。使い手にとってライフスタイルになるもの、馴染んでいくような提案を大切にしています。
日本では馬モチーフを打ち出したり、海外では目立つ色味を好む人たちが多いためカラーバリエーションを強調したり。ローカライズすることで、国や地域性を理解しながらその地にいる人たちの生活に馴染むアイテムの提案の仕方をしてきました。
「シンクグローバル・アクトローカルで、より多くの人たちにWhyを届けていきたい」と陽次さんは話します。