デニムのリメイクやリペアの高い技術力を持つ重本さんですが、特にデニム好きというわけではなかったのだそう。それよりも洋服の印象を左右する「生地」に魅力を感じていたといいます。「旅行をするのが好きなので、海外旅行に行くといつも赤や茶、青色の生地を見たり、服やアイテムを購入していましたね。生地ってたくさんあるので、それだけで面白いなって感じていて。一度集めたらはまってしまい、いろいろと収集していましたね(笑)。そうしているうちに、青色の生地がきれいだと思うようになったんです」。
重本さんは日本で伝統的な染め技法の藍染めに関心が湧き、世界各地にもさまざまな藍染めがあることを知って、その奥深さに魅了されていきました。「JOURNEY FACTORY」の工房内には、当時から集めている各国の藍染めの服やアイテムが飾られています。重本さんはデニムの本場である岡山県で培った縫製技術を生かしてリメイク、リペアの専門店をオープンしました。
「1つの場所に縛られずに洋服づくりができる場所」そんな思いを込めて“旅する工房”という意味の「JOURNEY FACTORY」を屋号にしました。
